2026年4月28日、ペプシから新たな刺客「ペプシ BIG ZERO Americana(アメリカーナ)」が登場しました。
アメリカのレトロなダイナー文化を彷彿とさせるこの一杯、これまでの「ペプシ 〈生〉」シリーズとは何が違うのでしょうか。
ペプシが新製品のBIG ZERO Americana(ビッグゼロアメリカーナ)はどんな製品?

画像出典:サントリー公式サイト
「飲むアメリカ」をコンセプトに、強烈な個性を持ったゼロコーラです。
- フレーバー構成: ベリーの甘酸っぱさと、バニラの芳醇な香りを大胆にミックス。チェリーコークやドクターペッパーを好む層にはたまらない、リッチでデザートのような味わいです。
- 満足感の最大化: ゼロカロリーでありながら、有糖コーラのような「しっかりとした甘み」と「飲みごたえ」が追求されています。
- 後味の工夫: 柑橘とスパイスのアクセントを加えることで、濃厚な甘さがありつつも、後味はスッキリと引くように設計されています。
- パッケージ: 600mlの大容量ボトル。アメリカンレトロな、どこか懐かしさを感じるデザインが特徴です。
- WEB-CM: お笑い芸人のゆりやんレトリィバァさんがアメリカンダイナーの店員を演じる、非常にインパクトのあるCMが公開されています。
ベリーとバニラの香りがかなり強めなので、普通のコーラとは一線を画す「飲むアメリカ」といった感じの体験が期待できます。
なぜビッグゼロアメリカーナには「生」の表記がないのか

近年のペプシは「ペプシ 〈生〉」が主流ですが、Americanaにはその文字がありません。
そこには明確な「ブランドの使い分け」が存在します。
そもそもペプシの「生」とは何なのか?
- 生コーラスパイス: 数十種類のスパイスの中から選び抜かれた素材を、加熱処理せずに配合した「生コーラスパイス」を使用している製品を指します。
- 追求する価値: 非加熱スパイスによる「フレッシュな香りの立ち上がり」と、喉を通った後の「圧倒的なキレ」が最大の売りです。
- 日本独自開発: 実はペプシ〈生〉は、サントリーが日本人の好みに合わせて独自に開発した日本限定の処方です。
従来のペプシは甘さが口に残る感覚がありましたが、〈生〉はスパイスの効果で、飲み込んだ瞬間に「スッと消える」ような後味の潔さ(キレ)を追求しています。
まったく新しい味を作るのではなく、世界中で愛されている「ペプシらしさ」を維持したまま、中盤から後半のフレーバー(キレや香り)をいじっているため、最初の一口では違いが分かりにくい傾向があります。
ビッグゼロアメリカーナに「生」の表記がない理由
- コンセプトの違い: 〈生〉シリーズが「仕事の合間に生き返るような爽快感(キレ)」を目指しているのに対し、Americanaは「甘く濃厚な香りをじっくり楽しむ(満足感)」に振り切っているからと考えられます。
- 素材の主役: Americanaの主役は、スパイスのキレよりも「ベリーとバニラのフレーバー」です。そのため、あえて〈生〉の枠組みに入れず、独立したフレーバーラインとして展開されています。
Americanaが「キレや鮮度」よりも「ベリーやバニラの濃厚な甘みと香り」を楽しむデザート的な立ち位置と言えるでしょう。
実際に飲んでみた感想

近所のドラッグストアでは取り扱いがなく、スーパーで購入しました。
- ベリーというよりはチェリー?:蓋を開けた瞬間はチェリーのような香りがする。味はバニラというよりはベリーの風味が強い、後味に少しバニラを感じる程度。甘いものが好きな人には良さそう。
- カロリーゼロで罪悪感少なめ:甘さは人工甘味料で表現しているため、カロリーゼロです。600mlでも甘党の人は無理なく飲めそう
たまにデザート感覚で飲む分には良いと思います。甘い物が飲みたくなった時、リピートするかもしれません。
ギルティ炭酸NOPEと違い、果糖ブドウ糖液糖を使用していないので体への負担も多少はマシに見えます。
▶ギルティ炭酸NOPEは時代と逆行した液体ジャンクフード、味と満足感に全振り
ペプシの過去の変わり種シリーズとは違う
15年ほど前に話題をさらった「あずき」「しそ」「キューカンバー」といったシリーズとAmericanaは、似て非なるものです。
- ネタから王道へ: 過去のシリーズは「想像もつかない味への驚き」を狙った実験的なものでしたが、Americanaはアメリカで長年愛されている「ベリー&バニラ」という実績ある組み合わせ。美味しさの信頼度が違います。
- ゼロへのシフト: 以前の変わり種は有糖が中心でしたが、現在は「美味しくて健康にも配慮したゼロ」が主戦場。Americanaはその最新進化形と言えます。
- 期間限定か定番か: 公式リリースでは「期間限定」の文字は見当たりません。ただし、これまでの傾向から、新定番として定着するか、季節ごとの特別フレーバーとして回転していくかは、今後の市場の反応次第となりそうです。
ペプシの過去の変わり種
- ペプシ アイスキューカンバー(2007年):「変わり種コーラの代名詞」として語り継がれる伝説の一本
- ペプシ ブルーハワイ (2008年):南国の海を思わせる衝撃的な青い液色で、変わり種ブーム初期のヒット作
- ペプシ モンブラン(2010年):飲むケーキと話題
- ペプシ ピンク(2011年):いちごミルク味
- ペプシ カリビアンゴールド (2011年):カリブ海沿岸の果実「ホワイトサポテ」をイメージ
- ペプシ ソルティーウォーターメロン (2012年):夏らしい爽やかな甘さ
- ペプシ からあげ専用(2022年):食物繊維を配合、甘さと香りを控えめに
- ペプシ 焼きそば専用(2023年):ミントフレーバーを加えて、すっきり感を強めた
キューカンバーは約20年経っても「一番記憶に残っているペプシは?」という話題で必ず名前が挙がる、まさに「記憶に刻まれる味」としての地位を確立しています。
当時は「罰ゲーム用」として買っていく人も多かったようですが、一方で「夏にこれほど合う飲み物はない」と絶賛するファンもいた、非常に極端な製品でした。
まとめ:現在のペプシの立ち位置
Americanaは、ペプシが築き上げた「ゼロでも美味しい」技術を最大限に活かしつつ、かつての「遊び心」を現代風にアップデートした、非常に戦略的な製品だと言えそうです。
世界規模で見ると、ペプシコは2026年に入ってからさらにギアを上げています。
米PepsiCoの2026年第1四半期の純収益は前年同期比で8.5%増(約194億ドル)と、市場予想を上回る力強い数字を叩き出しています。
これまでは原材料高を価格転嫁(値上げ)することで利益を確保してきましたが、2026年は「生産性向上で浮いたコストを、消費者が買いやすい価格やプロモーションに再投資する」という「アフォーダビリティ(値ごろ感)」重視の戦略に切り替えています。


