トップYoutuberのヒカキンさんが、自身の新ブランド立ち上げと共に、新作飲料「ONICHA(おに茶)」を発表しました。
前作「みそきん」に続く大きな話題となっていますが、その中身やプロモーション手法については様々な声が上がっています。
ヒカキン氏が新ブランドと新製品「ONICHA」を発表
ヒカキンさんは2026年4月5日、新会社・新ブランド『BEE(ビー)』の立ち上げと、第一弾商品となる麦茶『ONICHA』の発売を発表しました。
- 発売日: 2026年4月21日(火)午前7時(ヒカキンさんの37歳の誕生日に合わせた発売です)
- 販売店:全国のセブン-イレブン(※一部店舗を除く)
- 内容量・容器:600ml ペットボトル
- 価格: 138円(税別)/ 149.04円(税込)
- 仕掛け:ラベルの裏側に「鬼みくじ」というお楽しみ要素があり、全4種類の結果が楽しめます。
- 生産数:初回製造分だけで700万本以上を用意しており、万全の体制で臨んでいるとのことです。
パッケージには白と水色を基調とした愛らしい鬼のキャラクター「おにっぴ」が描かれており、これまでの「地味な麦茶」のイメージを一新するデザインになっています。
発売直前の4月19日(日)には、お台場のダイバーシティ東京 フェスティバル広場にて無料配布イベントも予定されているようです。
ONICHA(おにちゃ)と普通の麦茶は何が違う?
「麦茶を主役に」というコンセプトのもと、一般的な麦茶とは異なるこだわりが詰め込まれています。
- 原材料の純粋さ: 国産の「六条大麦」と「二条大麦」を100%使用。特筆すべきは、香料や保存料はもちろん、原材料名が「大麦」のみという極めてシンプルな構成である点です。家庭で淹れたような自然な味わいを追求しています。
- ターゲットと安心感:ヒカキンさん自身が父親になった経験から、「自分の娘に飲ませたいもの」を基準に開発。ノンカフェインで、幅広い年代が飲みやすい設計です。※麦茶は基本的にカフェインゼロ
- 視覚的なワクワク感:従来の麦茶は「茶色い・和風」という落ち着いたデザインが多い中、水色と白を基調としたポップなデザインを採用。キャラクター「おにっぴ」を起用し、手に取る楽しさを演出しています。
香料や保存料はもちろん、ビタミンCなどの酸化防止剤も使用せず、大麦本来の味だけで勝負しています。
▶ヒカキンさんの麦茶は高いのか?他社製品との価格比較、国産大麦を使わない理由とは
ONICHAが売り切れ?セブンイレブンの冷蔵庫にない?どこに売ってる?

- 購入のしやすさ: 転売対策として個数制限を設けている店舗もあり、夕方でも比較的スムーズに購入できました。
- 置き場所の傾向: 商品の動きが非常に激しいため、冷蔵庫内ではなく、レジ横や店内の通路に常温で山積みされているケースが多く見られます。「冷えたものが飲みたい」という方には少し残念ですが、補充の回転率を優先した結果と言えそうです。
実際にONICHAを飲んでみた感想

話題の「ONICHA」を実際に購入して飲んでみました。正直なところ、1本149円という価格設定には、やはり「少し高いな」という印象を拭えません。
パッケージで強調されている「ミネラル」「カフェインゼロ」についても、麦茶という飲料の性質上、本来当たり前のことではありますが、安心感を売りにしているようです。
- スッキリとした後味: 他社の定番麦茶と比べると、若干薄味でライトな飲み心地です。良く言えばスッキリ、悪く言えば「ごく普通の薄めの麦茶」以上のものではありません。
- 600mlと容量は多め: これから少しずつ暑くなってくるので、少し多めの容量設定はありがたいポイントです。
- リピートはするか?: 「喉を潤したい」だけなら、他社の安いペットボトルや、自宅で作るパック式の麦茶で十分です。わざわざ倍以上の価格を出して買い続けるのは、少しハードルが高いと感じました。
麦茶なんてどれも同じ・味に大差がないと考えていましたが、他社のペットボトル麦茶と飲み比べをするとかなり違いを感じます。ONICHAは薄め・香りも少なめという印象です。
面白い仕掛け「ラベル裏のおみくじ」

この製品で最も工夫されていると感じたのは、ラベル裏の「鬼みくじ」です。
今回は「大吉」が出ました!SNSでのシェアを狙って大吉の比率を上げている可能性もありますが、やはり出ると嬉しいものです。
この仕掛けは、「捨てる時にラベルを剥がす」という動作を自然に促すため、分別回収への意識を高める素晴らしいアイデアだと感じました。
なぜチェリオの工場で作っているの?

YouTube動画の中で、製造所の外観やラインにチェリオのロゴや特徴的な設備が映っていたことから、製造元がチェリオであることが話題になっています。
ヒカキンさんのブランド飲料をチェリオが製造しているのは、コスト面の問題が大きいと見られます。
- プライベートブランド(PB)とOEM: 自社工場を持たない販売者が、他社の工場に製造を委託する「OEM」は飲料業界では非常に一般的です。大手コンビニのPB商品や有名ブランドの飲料も、実は特定の受託メーカー(チェリオやサンガリア等)で作られているケースが多々あります。
- 膨大な設備投資のリスク回避: 飲料工場をゼロから建設するには数百億単位の莫大な費用と時間がかかります。そのため、既に高い技術と生産能力を持つメーカーのラインを借りる方が、品質を担保しつつ迅速に商品を世に出すことができます。
- チェリオが選ばれる理由(推測): チェリオはYouTuberとのコラボレーションに柔軟で、かつ遊び心のある商品開発を得意としています。ヒカキンさんが求める「これまでにないポップな麦茶」という要望に、製造ラインや開発体制がマッチしたと考えられます。

スギ薬局のプライベートブランドの麦茶もチェリオで製造されています。
動画で工場の様子を公開していることからもわかる通り、製造元を隠匿する意図はなく、むしろ「これほど大規模で信頼できる工場で作っている」という自信の表れとも言えるでしょう。
なぜ炎上マーケティングと批判されているのか?
今回の発表に際して、一部から「炎上マーケティング(または不謹慎な煽り)」だという批判も出ています。
- 「真っ暗な画面」での放置:発表の約1週間前から、YouTubeやSNSで「トラブルではないが、しばらく投稿できないかもしれない」という不穏なメッセージと共に、真っ暗なライブ配信を継続。ファンからは「体調不良か?」「引退か?」と本気で心配する声が相次ぎました。
- 善意の利用への反発: 結果としてそれが「新作麦茶の宣伝(ティーザー広告)」だったため、心配していたファンから「人の善意を広告に利用するのはやりすぎ」「不謹慎だ」といった不快感が示されました。
- 「重大発表」のインフレ化:毎回、過剰に煽ってから商品を出すというパターンが定着しており、一部の視聴者からは「また広告か」という冷ややかな目で見られ始めていることも要因の一つです。
「炎上」というよりは、「ファンを心配させてまでやることか?」という不快感に近い反応が多いようです。
本人は4月3日に「ご心配おかけして申し訳ありません」という謝罪・釈明動画を出しており、意図的な炎上(悪評を広めること)ではなく、あくまで「サプライズを最大化したかった」という意図だったと見られています。
商品発表動画のヒカキンさんの発言も火に油を注ぐ形に
- 麦茶は退屈な飲み物?:発表動画では、麦茶について「地味」「ワクワクしない」「親に言われて飲む退屈な飲み物」といった表現が使われています。これが普段から麦茶を好んで飲んでいる人たちの反感を買いました
- 日本の麦茶変えるというコンセプト:ONICHAは「日本の麦茶を変える」という強いメッセージを掲げていますが、原材料の大麦がカナダ産・オーストラリア産である点に違和感を持つ声も出ました。もちろん外国産原料そのものが悪いわけではありませんが、大きな言葉を打ち出した直後だと、細かい部分まで厳しく見られやすくなります。
麦茶は日常に根付いた飲み物なので、そこを「地味」「退屈」と切ってしまうと、ファンや生活者に「自分たちが好きなものを雑に扱われた」と受け取られやすくなります。
新商品PRでよくある「古い常識を壊す」演出を麦茶に対してやったことで、反発が起きやすくなった形と言えます。既存の麦茶を下げるように見える見せ方が、今回の炎上の大きな原因の一つになったと考えられます。
ヒカキンさん流の「エンターテインメントとしての告知」が、今回は「ファンの心配」というデリケートな部分に触れたことで議論を呼んでいます。
「麦茶という地味な存在をいかに派手に登場させるか」を追求した結果、あの極端な演出になったと考えられます。話題性としては大成功していますが、一方で「ファンの心配を煽る手法」については、今後も議論が分かれそうなポイントです。
しかし、商品自体はこだわり抜かれた一品。4月21日の発売日には、再びセブン-イレブンの棚から商品が消える光景が見られるかもしれません。
すでにamazonや楽天で転売価格のONICHAが出品されていますが(発売後発送との表記有)、価格が定価の倍以上・送料が1000円以上など明らかに割高なので購入はやめておきましょう。
参考:
ご報告(Hikakin TV)
タップでONICHA発表のyoutube動画に飛びます。


