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ロッテリアとゼッテリアの違い、味が変わっただけじゃない?買収は成功だったのか

ハンバーガーを食べる男の子

ロッテリアからゼッテリアへの大規模な転換が進み、ついに全店転換の節目を迎えた2026年。

馴染みのある「ロッテリア」が消えていくことに寂しさを感じつつも、新業態「ゼッテリア」の勢いは止まりません。

何が変わり、何が変わらなかったのか。その裏側を紐解きます。


ゼッテリアとは?なぜロッテリアが消えたのか?

  • ゼンショーによる買収: 2023年4月、すき家やはま寿司を運営する「ゼンショーホールディングス」がロッテホールディングスからロッテリアを買収しました。これがすべての始まりです。
  • 名前の由来: 「ゼンショー」のゼだと思われがちですが、公式には看板商品の「絶品(ZEPPIN)バーガー」と、憩いの場である「カフェテリア(CAFETERIA)」を組み合わせた造語とされています。
  • ブランドの再定義: 40年以上続いた「ロッテリア」という名前を捨ててまで転換を進めたのは、ゼンショーが持つ強力な物流網(サプライチェーン)を最大限に活かし、マクドナルドなどの競合に対抗できる「新しいスタンダード」を作るためでした。

「ロッテリア」という名前を完全には捨てず、語尾の「テリア」を残すことで、既存顧客への馴染みやすさを(少し強引にでも)残そうとした結果がゼッテリアというネーミングだったと言えます。

正直なところ「絶品」を「ゼ」の一文字に集約するのはかなり大胆な略し方なので、社名の頭文字をかけたダブルミーニングではないかという見方も根強くあります。


ゼッテリアになって味は変わったのか?

「スペックは上がったが、個性はマイルドになった」と言えます。

  • パティの進化: 牛肉100%のパティは、以前よりも厚みが増し、肉の重量感がアップしました。食べ応えは確実に向上しています。
  • バンズの改良: 「ふんわり・もっちり」とした食感のバンズへ刷新。時間が経っても硬くなりにくく、最後まで美味しく食べられる工夫がされています。
  • ソースの採用: 最大の変更点の一つはソースや味付けの設計です。ゼッテリアでは、チーズソースやからしなどを効かせた“足し算”の構成が目立つようになりました
  • 野菜の追加: レタスやトマト、ピクルスなどの野菜が入るメニューが増え、ジャンクな肉料理から「バランスの良いハンバーガー」へとシフトしました。

なぜ「味が落ちた」という声もあるのか?

「食材のスペック(質と量)」は上がっていますが、「引き算の美学」が「足し算の構成」に変わったことが原因の一つです。

  • 旧ロッテリア: 余計なものを入れず、ジャンクで濃厚な肉とチーズを味わう。
  • 新ゼッテリア: 良い食材をたくさん使い、バランス良く、誰にでも好まれるカフェ風の味にする。

ロッテリアのヘビーユーザーは違和感を覚える人も多かったようです。


味と名前以外にも変わったところは多い

店舗の「使い勝手」に関しては、現代的なニーズに合わせて劇的に効率化されています。

  • セルフ注文の徹底: 大型タッチパネル式のセルフレジが導入され、レジ待ちのストレスが大幅に軽減されました。
  • カフェ機能の強化: 「カフェテリア」を名乗る通り、カウンター席への電源コンセント設置や無料Wi-Fiの整備が進み、PC作業や休憩がしやすい環境になりました。
  • 価格戦略: ゼンショーの調達力を活かし、500円台から注文できる「コスパ重視のセット」が主力に。日常的に使いやすい価格帯を維持しています。
  • 共通プラットフォームの導入:ゼンショーの強力な共通基盤(デリバリー・ITシステム)に乗ったことで、各デリバリー媒体(Uber Eats、出前館など)との連携が非常にスムーズかつ大規模になりました。

デリバリーに消極的だった古い店舗も、ゼッテリア化に伴い最新の注文システムが導入されるため、必然的にデリバリーサイトへの「新規出店」扱いとして露出が増えています。

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ゼッテリアは現時点で成功と言えるのか?

売上・利益ともに向上しており、ビジネスとしては成功の部類と言えます。

運営会社であるゼンショーホールディングスの決算資料(2026年3月期 第3四半期など)を見ると、ゼッテリアを含むファストフードカテゴリーの売上は前年比で2桁近い増収を続けています。

少なくともグループとしては転換を前向きに進められる数字が出ていると言えるでしょう。

  • 売上の向上: 客層を広げたことで、以前よりも客数が増えた店舗が多いと分析されています。
  • 異例の転換スピード: 1号店オープンからわずか2年半ほどで、ロッテリアとしての営業をほぼ終了し、全店転換を完了させようとしています。このスピード感は、新業態の数字が良好であることの証拠と言えそうです。
  • ターゲットの拡大: 熱狂的な「ロッテリアファン」だけでなく、安くて早くて居心地の良い場所を求める「一般層」を幅広く取り込むことに成功しました。

「あの頃のジャンクなロッテリア」を懐かしむ声もありますが、ゼッテリアは「より安く、より快適に、安定した品質」を提供する次世代のファストフードとして、着実にその地位を固めています。

もし「あまり違いがわからない」と感じるのであれば、それはゼッテリアが「違和感なく日常に溶け込む美味しさ」を高いレベルで実現している証拠かもしれません。

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