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イラン情勢が悪化、日本への影響は?オイルショックの可能性を解説

トイレットペーパーを買う主婦

本日2026年3月6日、中東情勢はかつてない緊迫した局面を迎えています。

先月末の2月28日、イスラエルと米国によるイランへの大規模攻撃「エピック・フューリー(壮絶な怒り)作戦」が開始されたとの報道以来、世界情勢は一変しました。

イランによるホルムズ海峡の「封鎖宣言」を受け、日本国内でもエネルギー危機への不安が急速に高まっています。

現在の状況と、私たちの生活に直結するリスクを整理しました。


現在のイラン情勢:混迷を極める「力の空白」

今回の事態は、単なる軍事衝突にとどまらない深刻な局面を迎えています。

  • 最高指導者の安否: イラン政府の発表によれば、米イスラエル軍の攻撃により最高指導者ハメネイ師が死亡したと報じられています。長年イランを統治してきたトップの不在は、国内の権力闘争やさらなる過激化を招くリスクがあります。
  • ホルムズ海峡の封鎖: イラン革命防衛隊は、ペルシャ湾の入り口であるホルムズ海峡の完全封鎖を宣言しました。現在、日本関係の船舶を含む40隻以上が洋上で立ち往生しており、物理的な物流網が遮断されています。
  • 報復の連鎖: イランはイスラエルだけでなく、周辺の米軍基地やドバイなどの友好国に対してもミサイル攻撃を行っており、紛争は中東全域へと拡大する兆しを見せています。

日本への影響:家計を直撃する「物価高の再燃」

日本は輸入原油の約9割をホルムズ海峡経由に依存しているため、その影響はダイレクトに現れます。

原油価格の上昇

中東は世界最大の石油供給地域です。

緊張が高まると供給不安が生まれ、原油価格が上昇する可能性があります。


ガソリン・電気代の上昇

原油価格が上がると、

・ガソリン価格
・電気料金
・物流コスト

などにも影響が出ます。

家庭の生活費や企業活動にも影響が広がる可能性があります。

▶ホルムズ海峡が長期間封鎖された時、オイルショックで何が値上がりする?


物価への影響

エネルギー価格が上昇すると、輸送費や製造コストも上がります。

その結果、食品や日用品の価格にも影響が出ることがあります。


第3次オイルショック」は起こるのか?

1970年代には中東情勢の影響で「オイルショック」が起き、日本でも深刻なエネルギー危機が発生しました。

ただし現在は当時と状況が大きく異なります。

現在は、

・原油備蓄制度
・輸入先の多様化
・再生可能エネルギーの普及

などが進んでいます。

そのため、1970年代のような急激な供給停止が起きる可能性は比較的低いと考えられています。

1970年代との違い: 当時と異なり、現在の日本には約200日分の石油備蓄があります。そのため、今日明日でガソリンが街から消えるような事態にはなりにくいと言えます。

供給ショックの深刻さ: しかし、ホルムズ海峡を通過する原油は世界全体の約2割を占めます。ここが長期封鎖された場合、石油備蓄を切り崩しても価格高騰を止めることは難しく、経済的なダメージは1970年代を上回る可能性があります。


ホルムズ海峡が重要な理由

イラン情勢を語るうえで重要なのが「ホルムズ海峡」です。

この海峡は、世界の原油輸送の重要なルートの一つです。

中東から輸出される石油の多くがここを通過します。

もし軍事衝突などで航行が制限されると、世界のエネルギー供給に大きな影響が出る可能性があります。ホルムズ海峡の封鎖が解かれる見通しは未だありません。

日本のエネルギー供給にとって、まさに「生命線」が断たれている状況です。

  • 日本関係の船舶が孤立: ペルシャ湾内には、原油タンカーやLNG船など44隻の日本関連船舶が取り残されており、脱出の目処が立っていません。
  • エネルギー不足の懸念: カタールなどのLNG(液化天然ガス)輸出もストップしており、日本国内のガソリン価格だけでなく、電気・ガス代へのさらなる影響が確実視されています。

最悪のシナリオ: ホルムズ海峡の封鎖が数ヶ月単位で長期化した場合、備蓄を取り崩しても足りなくなり、1970年代以来の「深刻なエネルギー危機(オイルショック)」に発展する可能性が専門家から指摘されています。


日本政府の対応

日本政府はエネルギー安全保障の観点から、

・石油備蓄の確保
・輸入先の分散
・省エネルギー政策

などを進めています。

また、中東地域の安全確保に関する国際的な取り組みにも参加しています。


今私たちができること

イラン情勢の悪化は、世界のエネルギー市場に影響を与える可能性があります。

日本はエネルギー輸入国のため、原油価格の上昇による影響を受けやすい国です。

ただし現在は石油備蓄やエネルギー政策が進んでいるため、1970年代のようなオイルショックがすぐに起こる可能性は高くないと考えられています。

それでも中東情勢は世界経済に影響を与える重要な問題であり、今後の動きに注目が集まっています。

項目予測される状況
ガソリン価格すでに1リットル200円を突破する勢いですが、封鎖が長期化すれば300円超えとの試算も出ています。
電気・ガス代燃料調整費の上昇により、半年以内に1〜2割程度の値上げが懸念されます。
物流・食料品輸送コストの急増により、すでに高止まりしている食料品や日用品がさらに一段階値上がりする「スタグフレーション」のリスクがあります。
為替「有事のドル買い」が進み、円安が加速。輸入コストをさらに押し上げる悪循環に陥っています。

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