健康

2026年、はしか患者が急増 マスクは意味ない?今日からできる対策

混雑している電車内

2026年に入り、日本国内での麻疹(はしか)の報告数が例年にないペースで急増しています。

国立健康危機管理研究機構の速報グラフでは、2026年3月17日公表分で、2026年第10週までの累計報告数は100例となりました。過去10年で最多だった2019年に迫る勢いです。

この記事では最新の状況と「今日からできること」をまとめていきます。

参考URL:麻疹 発生動向調査 国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト

※この記事は情報提供のみを目的としています。医学的なアドバイスや診断については、専門家にご相談ください。


はしかは子供だから感染しやすいというわけではない

「はしか=子供の病気」というイメージは、現代では当てはまりません。麻しんにかかるリスクは年齢そのものより、ワクチン接種歴や罹患歴による免疫の有無に大きく左右されます。

  • 大人はむしろ「感染しやすい」世代がある: 平成12年(2000年)4月2日以降に生まれた人は、定期接種として2回の接種機会があります。一方、それ以前に生まれた人は、定期接種が1回のみ。1回接種では十分な免疫がつかなかった人が一定数いるため、2回接種が重要とされています。
  • 大人がかかると重症化しやすい: 麻しんは肺炎や中耳炎を合併しやすく、脳炎は1000人に1人程度、先進国でも死亡は1000人に1人程度とされるため、子どもだけでなく大人でも軽視できません。

高校生などの10代だけでなく、30代や40代の感染報告が目立っています。 特に、海外からの持ち込み(輸入症例)をきっかけに、ワクチンを1回しか打っていない世代や未接種の世代へ広がっていくパターンが多く見られます。


なぜ、いま「はしか」の患者が増えているのか?

2026年の急増には、主に3つの要因が重なっています。

  1. 海外からの持ち込み(輸入症例)の増加: インドネシアや欧州など、海外での大規模な流行に伴い、帰国者や入国者を介したウイルス流入が増えています。
  2. マス・ギャザリング(大規模接触): 2月以降、駅や公共施設など、不特定多数が集まる場所で感染者の利用が公表される事例が出ており、接触機会の広がりが懸念されています。
  3. 免疫の問題: パンデミックによる受診控えなどで接種歴が不明な人や、2回接種が確認できない人が一定数いることも、流行時のリスク要因になります。

参考:麻しん(はしか)の発生状況(目黒区)
  :はしか感染者、都内で新たに15人確認…ハローワーク渋谷で不特定多数と接触した可能性も(読売新聞)
  :2026年、都内で麻疹12例に、都医・首里理事(m3.com


ワクチン以外で今日からできる対策まとめ

麻疹は「空気感染」するため、一般的なマスクや手洗いだけでは防ぎきれませんが、リスクを最小限に抑えるために今日からできる行動があります。

  • 自治体・ニュースの「接触場所リスト」をチェックする: 現在、各自治体が「感染者が利用した公共交通機関や施設」を公開しています(例:〇月〇日の△△線など)。自分がその場に居合わせなかったか確認し、もし該当する場合は最大21日間(潜伏期間)の健康観察を徹底してください。
  • いきなり病院へ行かない: 発熱や発疹があり麻しんが疑われる場合は、直接受診せず、まず医療機関に電話で相談してください。受診方法や来院時間は、医療機関や保健所の指示に従うのが安全です(同じ待合室にいる人を感染させる恐れがあるため)
  • 母子手帳で「自分の記録」を確認する: 対策を立てるための第一歩として、自分と家族のワクチン接種回数(2回済んでいるか)を把握してください。記録がない場合は、流行が落ち着いているタイミングで抗体検査を受ける計画を立てるだけでも、将来の備えになります。
  • 流行地域での「密閉」を避ける:ウイルスは空気中で最大2時間生存します。感染が報告されている都市部では、特に換気の悪い閉鎖空間への出入りを避け、屋内にいる際はこまめな換気を意識しましょう。

マスクは意味ないの?

麻しんは空気感染するため、手洗いやマスクだけで十分に防ぐことはできません。厚生労働省も、最も有効な予防法は麻しん含有ワクチンの接種だと案内しています。

医療現場で麻疹患者に対応する際は、特殊な「N95マスク」を着用します。これは非常に息苦しく、日常生活で常に正しく着用し続けるのは現実的ではありません。


はしかの現状と対策まとめ

麻疹には手洗いやマスクだけでは不十分で、麻しん含有ワクチンの接種が最も有効な予防法です。

麻しん含有ワクチンは1回接種で95%程度の人が免疫を獲得し、2回接種でさらに高い予防効果が期待されます。CDCは2回接種の有効性を約97%と案内しています。

参考:麻しん(はしか)(厚生労働省)
  :Measles Vaccination(CDC)

麻疹は感染力が非常に強いため、「自分がかからない」だけでなく「周りに広げない」意識が非常に重要です。

2026年3月現在、東京都医師会なども指摘している通り、ワクチンの接種率が95%を割り込んでいる地域があることが、今回の流行の一因となっています。

-健康