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バルミューダがデザイン全振りの置時計を発表、24時間しか電池が持たない?高すぎる?

時計

かつて「感動のトースター」で家電業界に革命を起こしたバルミューダが、2026年3月、新型の置時計「BALMUDA The Clock」を発表しました。

しかし、そのスペックと価格設定に、市場からは驚きを通り越して困惑の声が上がっています。


バルミューダの新商品の置時計は何が優れている?

「良い時間を過ごす」という体験を形にしたというこの時計。その特徴をまとめると、徹底的な「情緒的価値」へのこだわりが見えてきます。

  • デザイン: 懐中時計を彷彿とさせるミニマリズム ・削り出しのアルミニウムボディを採用し、7.5cm角のコンパクトなサイズ感に凝縮。伝統的な懐中時計をヒントにした、時代に流されない美しさを追求しています。
  • Relax Timeモード: 夜の質を変える演出 ・就寝前のひとときを落ち着いた時間にするための専用モードを搭載。ディスプレイの光やアラームの鳴り方にまで「心地よさ」を追求しています。
  • BALMUDA Connect: アプリとの連携 ・Bluetoothでスマホアプリと同期し、セカンドタイムゾーンの設定やアラーム管理が可能。現代的な利便性も最低限備えています。
  • ポータビリティ(?): 24時間のバッテリー駆動 ・Type-C充電に対応し、約24時間の駆動が可能。ただし、この「置時計なのに毎日充電が必要」という仕様が、実用性を求めるユーザーから「高価な置物」と揶揄される要因にもなっています。
  • 価格: 59,400円という強気な設定 ・時計としての基本機能(時刻表示・アラーム)に対して、一般的な置時計の十数倍という価格設定。これを「芸術品」と見るか「暴挙」と見るかで評価が真っ二つに分かれています。

やはり内蔵バッテリーで約24時間しか持たない所に疑問を持つ人が多いです。

小型の置時計に充電コードを繋げて使うのも少し不格好、デザイン性を気にするユーザーはコードなしで使いたいと思うはず。置時計なのに毎日充電必須はユーザビリティ軽視と言われても、仕方ない部分があります。


迷走を続けるバルミューダ、戻らない大衆の支持

トースターの大ヒットから数年。

今のバルミューダは、かつてのような「便利でオシャレな家電メーカー」から、一部の富裕層向け「高級工芸品メーカー」へと変貌を遂げようとしています。

2024年-2026年に発表した製品について

かつてのトースターのような「誰もが欲しがる爆発的ヒット」は生まれておらず、「超高級・ニッチ路線」へのシフトが鮮明になっています。

  • ReBaker、 パンのリベイク特化機:トースターの派生として評価は高いものの、ブランド全体の失速を補うほどの爆発力はありませんでした。
  • The Range S機能を削ぎ落としたレンジ : デザインと操作音に特化した電子レンジですが、競合他社が多機能化を進める中で、デザイン料を払える層にしか響かない結果となりました。
  • Sailing Lantern(55万円)、究極のニッチ戦略 : ジョナサン・アイブ氏と共同開発した、世界1,000台限定のLEDランタン。55万円という価格は、もはや家電の域を完全に逸脱しています。

売上や赤字について

かつては「日常の不便をデザインで解決する」メーカーでしたが、今は「デザインを買える余裕がある人向けの高級品」に振り切りすぎて、大衆の支持を失っている印象が拭えません。

  • 15億円超の最終赤字: 2025年12月期の決算では、原材料高や消費低迷が響き、前年の黒字から一転して巨額の赤字を計上しました。
  • 売上高の半減: 絶頂期の約180億円から、直近では約100億円前後まで減少。主力製品の買い替え需要が一巡し、次の一手が見つかっていません。
  • 在庫の積み上がり: デザイン偏重で高価格な製品が市場で苦戦し、流通在庫の調整(出荷抑制)を余儀なくされる場面も目立ちます。

スマホ販売から大衆の支持が戻らない状況について

家電では通用した「スペックよりも体験(デザイン)」という魔法が、数値で残酷に比較されるスマホ市場では通用しなかったことが、ブランドの「化けの皮」を剥いでしまったと言えるかもしれません。

  • スペック軽視のツケ: 2021年の「BALMUDA Phone」が、低スペック・高価格であったことで「バルミューダは中身が伴わない」というイメージが定着してしまいました。
  • ブランドの信頼失墜: 家電では許容された「デザイン料」が、デジタル機器では「ごまかし」と捉えられ、大衆が冷静になってしまったのが致命傷となっています。

「バルミューダなら何かやってくれる」という期待値がピークだった時に、最も実利(スペック)を重視するスマホユーザーを敵に回してしまったのは、戦略的な痛恨のミスだったと言わざるを得ません。


バルミューダの上場廃止はあり得るのか?

投資家の間では、いよいよ「上場維持」を危惧する声も現実味を帯びてきています。

  • 時価総額40億円の壁: 東証グロース市場の上場維持基準である※時価総額40億円※に対し、現在の時価総額は約50億円前後。株価低迷が続けば、将来的な市場評価の重荷になる可能性があります。
  • 自己資本の毀損: 赤字が続けば、今の比較的高い自己資本比率も数年で食いつぶされ、債務超過による廃止リスクもゼロではありません。
  • MBO(非公開化)の可能性: 市場での評価がこれ以上下がるのであれば、社長自らが全株を買い取り、上場を廃止して自由に経営する道を選ぶのでは、という憶測も絶えません。

将来的には上場維持基準が意識される水準ですが、2026年時点で直ちに40億円基準による上場廃止リスクが迫っているわけではありません。

※上場維持基準「時価総額40億円」は上場後10年経過後から適用


バルミューダはこれからどうなる?人気再燃する日はくるのか

かつて日本中を熱狂させたバルミューダですが、今の「24時間で電池が切れる時計」は、ブランドの再起を告げる鐘の音になるのか、それとも終焉のカウントダウンになるのか。その岐路に立たされています。

バルミューダの製品は、機能性よりも「所有する喜び」を重視する人には今でも刺さるかもしれませんが、今の経営状況で空売り勢が狙っているのは、まさにその「実用性との乖離」かもしれません。

また、バルミューダはセカンドストリートなどのリサイクルショップで大量に販売されています。おしゃれな家電を安めの価格で手に入れたい方は覗いてみると楽しめると思います。

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