公文式といえば、「学年を超えてどんどん先に進む」先取り学習が特徴です。
小学生で中学内容、場合によっては高校レベルまで進む子もいます。
では、先取り学習は本当に意味があるのでしょうか。
小学生の頃に高校までの勉強を終わらせたからといって、偏差値の高い高校や大学に入れるとは限りません。
メリットだけでなく、デメリットにも目を向けて整理します。
公文式の先取り学習とは
公文式は、
・個別進度
・反復学習
・計算・読解の基礎力強化
を軸にしています。
理解度に応じてどんどん進むため、学年に縛られません。
先取り学習のメリット
① 基礎学力が強固になる
公文式は反復を重視します。
特に算数・数学では、
・計算スピード
・正確性
・処理能力
が向上しやすいとされています。
基礎が固まると、学校の授業が「復習」になるため、自信につながります。
② 学習習慣が身につく
毎日のプリント学習により、
・机に向かう習慣
・集中力
・継続力
が育ちやすいです。
これは非認知能力の一部にも関連します。
③ 自己効力感が高まる場合がある
「自分は先に進んでいる」という感覚は、自信につながることがあります。
特に成功体験が多い子には効果的です。
先取り学習のデメリット
① 思考力が育ちにくい場合がある
公文式は基礎の徹底が強みですが、
・応用問題
・思考力重視問題
は別のアプローチが必要です。
計算は速いが、文章題が苦手というケースもあります。
② 学校とのズレ
先取りが進みすぎると、
・授業が退屈になる
・学校内容を軽視する
という状態になることがあります。
「分かっている」という慢心が生まれることもあります。
自分が頭の良い人間だという驕りを子供の時に持ってしまうと、コミュニケーションで苦労することもあります。
③ 燃え尽きリスク
幼少期からハイペースで進むと、
・中学以降で失速
・学習意欲の低下
が起こるケースもあります。
長期的視点が重要です。
④ 他教科とのバランス
公文式は主に算数・国語・英語に特化しています。
理科・社会などが手薄になる場合があります。
どんな子に向いている?
向いているのは、
・コツコツ型
・反復が苦にならない
・計算力を強化したい
タイプです。
逆に、
・好奇心型
・議論や探究が好き
な子には、他の学習法との併用が有効です。
「意味があるか」は何を目指すか次第
先取り学習は、
・基礎固め
・処理能力向上
には効果的です。
しかし、
・思考力
・探究力
・創造性
まで自動的に育つわけではありません。
目的に合っているかどうかが重要です。
保護者が意識したいこと
① 進度より理解度
「どこまで進んだか」より「本当に理解しているか」を見る。
② 他の学習とのバランス
読書・体験活動・探究学習なども取り入れる。
③ 子どもの様子を観察する
・楽しんでいるか
・義務になっていないか
を定期的に確認します。
公文式の先取り学習のメリット・デメリットまとめ
公文式の先取り学習は、
・基礎力強化
・学習習慣の形成
には有効です。
一方で、
・思考力の偏り
・燃え尽きリスク
・学校とのズレ
といった課題もあります。
先取りが目的になるのではなく、
「何のために学ぶのか」を軸に選ぶことが大切です。